漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
もともと生理不順で生理周期が長引きやすく、結婚して子供がほしくなり、病院にかかると多嚢胞卵巣(PCO)と言われました。
排卵誘発剤と使っても、なかなか卵胞が育たなくて、漢方薬を併用して飲むことにして37歳の時、約1年で自然妊娠できました。漢方は12周の安定期まで飲み無事出産、その後1年半で2人目の妊活を始めるも、排卵もスムーズではなく、漢方相談に再び通うことにしました。
漢方を再び飲み始め、排卵ができるようになってきましたが、42歳になり年齢のこともあるので、体外受精も始めました。しかし、卵の質の問題なのか採卵できてもなかなか胚盤胞までいかなかったり、移植しても失敗を繰り返しました。
採卵7回、移植5回。そして43歳になったばかりで1度妊娠できましたが、心拍確認ができず流産に。
44歳になり数ヶ月が過ぎ、妊活に疲れて2人目を諦めかけたところ、IVF治療お休み周期に人工授精をしてまさかの妊娠!!
この年齢だと安定期もなく妊娠してから最後までドキドキでしたが、今度はキチンと出産まで漢方を飲んで、産後も体力アップと母乳のための漢方をだしてもらいました。
髪の毛もフサフサで肌のキレイな元気な男の子です。漢方のおかげで、母子ともに元気です。
中医学での多嚢胞卵巣(PCO)は、腎虚:腎の働きの低下(腎;生殖を司る、ホルモンバランスを整える)と瘀血(血流がわるい)や痰湿(余分などろどろした老廃物)がたまることが特徴です。
この余分な痰湿がたまると、中途半端な小さな卵胞が増え、主席の卵胞を成長させるのを邪魔し、卵の質を悪くします。
また卵巣の膜を固くしたりして、排卵しにくい状態をつくります。多嚢胞卵巣は、この排卵しにくい状態が特徴です。
なかなか排卵しにくいので、生理周期も伸びやすくなります。
この方の体質も、腎虚と、痰湿が溜まりやすかったり、血流が悪いタイプでした。
血の巡りを良くし、余分な痰湿をとりながら、補腎(ほじん)を繰り返しました。漢方だけでも生理周期が整ってきたところ、ちょうど良いタイミングで良い卵が出てきてくれたのだと思います。
諦めず、よく頑張ったと思います。元気に生まれてきてくれて私も本当にうれしいです。
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